野川源流地帯



野川の再源流は恋ヶ窪にある日立中央研究所の大池だが、企業の
私有地なので、日常の散歩がてらに足を踏み入れるわけにはいかない。

そこで今回は、武蔵国分寺に近い、もうひとつの源流を紹介しておく。



真姿の池


伝承によると、今から約千二百年前、らい病を患った玉造小町が国分寺薬師に
祈願したところ、もののけらしき童子が現れて、「この池の水で身体を清めよ」
と告げ、姿を消した。かくして、小町は絶世の美女の真姿を取り戻した・・・とか。

粉屋の娘ベルナディット(14歳)がマリア観音の導きによってマサビエル洞窟に
穴を掘ったのは18世紀の半ば、いみじくも本朝の紀元節の日であった。

こっちのほうが千年古い。だから「和製ルルドの泉」などと謙る必要はない。



・・・ま、ようするに、ここの水も活性水素が強いのだろうか?

遠方から水を汲みに来る人も少なくない。

名水と歴史景観を守る会


湧水群を出発した野川は、お鷹の道を潤わせる。




国分寺市東元町界隈で野川は一旦、味も素っ気もない水路になる。



貫井弁天


野川は三鷹国分寺崖線「はけ」から湧き出す地下水に支えられている。
崖線の地層は上から立川ローム、武蔵野ローム、武蔵野砂礫。
この小さな滝がある弁天さまは、水の供給源の典型かも知れない。





貫井弁天裏手の雑木林





奇観〜橋の多い川

以前、関西地方から来た知人を国分寺で迎えた道すがら、
彼は、西之台の景色を見て青ざめ、ピタリと歩調をとめた。

そして声を潜めて訊ねる・・・・

「この先の団地、いわゆる特殊な地区でしょうか」


数十メートル間隔で、さして深い意味があるとも思えない橋が
四本も並んでかかっていれば、関西から来た人が、
そんな風に受けとめても、怪しむにはあたるまい。

現在、橋になっている部分は、確かに改修工事以前も道路だった。
流れを変えられた川が従来の交通を寸断するのは忍びない。


しかし、下流に行けば数百メートルも橋がないエリアもあるわけで、
不公平なインフラを是認する行政の考え方は、やっぱり解からない。



もどる

くるぞう会館小金井









100MB無料ホームページ可愛いサーバロリポップClick Here!